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2007年11月14日

長ネギの土寄せはもういらない!?

こんにちは、小松です。最近、朝晩はめっきり冷え込んで、鍋料理の美味しい季節になってきましたね
さて、鍋といえば長ネギ(白ネギ)ですが、白い部分が真っ直ぐに長く伸びた長ネギは、何とも食欲をそそります。うちの農園でも、来月から太ネギの出荷が始まります。
ところで、長ネギの白い部分は実は土の中にあるから白くなるのですが、白い部分の長いネギを作るためには、植えつけてから何度も“土寄せ”をして、だんだん畝を高くしていかなくてはなりません。管理機という機械も使うのですが、最後の仕上げは、やはり鍬で土を上げてやるのですが、これがなかなかの重労働 なんですよね。
ところが、「現代農業12月号」に、土寄せがいらない という画期的な栽培方法が掲載されていたので紹介したいと思います。

土寄せは腰にくる重労働…
 長ネギの白い部分は土の中にあるから白く柔らかくなるのです。何度も土寄せをし、徐々にウネを高く上げていくのですが、これが腰にくる重労働。この土寄せをしない画期的な栽培方法が考案されたと聞いたときは半信半疑でした。
 従来とはまったく違う発想のこの方法は、10分の1ほどの労力にもかかわらず、高品質のネギが収穫されていました。食べてみると、甘くて柔らかいのに、歯ごたえがしっかりしていて本当に美味しい。
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深い穴でも光を求めて上に伸びる
 考案者は長野県須坂市の大島寛さん(68歳)と竹前欣二さん(63歳)。大島さんは10年ほど前に、ネギ苗を葉先が埋まるほどの深い穴に入れても、ネギは光を求めて土の表面まで伸び、それから肥大生長することに気づいていました。同じ集落で仲良しの竹前さんに話したところ、さっそく試験栽培。二人でマニュアル化に成功したのです。
 竹前さんの定年前の勤務先は関東農政局。農産物の検査などしていたので緻密な分析や実験は性分みたいなもの。完成度の高い栽培方法です。
「どうしてこんな突飛な方法を思いついたの」という疑問も、話を聞くうちに「なんで今まで誰もやらなかったの」という思いに変わってしまう。既成概念にとらわれない柔軟な発想から生まれた画期的な方法です。定年帰農の二人だからこそ、できたものかもしれません。
春先の低温にも夏の台風にも強い
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高さ20~25cmのベッドに株間・条間ともに15cmで、深さ30cmの穴をあける
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 この栽培方法とは上図のように、マルチをしたウネに直径3cm、深さ30cmの穴をあけ、根を短く切り揃えた苗を落とし込みます。土はかけずにそのままで、苗の先が5cmくらいのぞく程度にします。
 移植する5月下旬の長野はまだ寒いですが、穴が保温の役割をしてくれます。また、穴が深いと台風などの強風にも倒れません。さらにマルチで保護されているので干ばつでも水やりは一切不要。逆に梅雨や大雨があっても過湿にならずウネも崩れません。

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根を切る。穴に入れるときひっかからないようにするため(根付け後、新しい根が出る) 穴の底にしっかり入れる。土はかぶせない
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素手でスポッと抜けるので収穫もラク
 追肥をしないので、元肥は十分に入れておきます。竹前さんの圃場では5aで鶏糞15kg×20袋、ナタネ粕25kg×5袋、過リン酸石灰20kg×5袋を全面散布し、ロータリで深めに細かく起こす。するとウネ高20cmでも穴は30cmの深さまであけることができます。赤サビ病などには石灰チッソをふりかけるだけで農薬は使用していません。
 あとは収穫まで放っておくだけです。収穫作業も素手でスポッと抜けて、べとつくこともありません。1本植えなので、まっすぐで太さが均質。2本くっついてしまうものや細いものなどの不良品も出なくなり、荷造りもとってもラクです。
 直売所やスーパーの地元農産物コーナーで販売していますが、毎日完売。ざっと計算してみると、10a当たりの作付けで2万本ほど。売価1本50円としても100万円の収入です。こんなにラクなのに…すごい。高齢化に悩む農家が多い中、土寄せがなく、これほどまでラクしていいモノができるとなれば、軽量野菜の長ネギはかなり期待できる品目です。 (石井圭子)

確かにこれはすごい!なかなか画期的です!私たちの通常の植え方なら、同じ畝巾で5cm間隔で1条植えにしていくので、この方法だと植え付け密度が2/3程度に小さくなります。それでも、その分秀品率が上がれば問題ないし、苗も少なくて済みますね。
しかもこんなに楽なのに、10aで100万も稼げてしまうなんて、来年は是非試してみるしかなさそうです。

投稿者 komayu : 2007年11月14日 List   

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コメント

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