宇陀棚田

なぜ、赤字でも米を作り続けるのか?

新米第3弾として販売している「宇陀米」。
このお米を類農園がオススメしているのは、「無名だけど美味しいお米」だからという理由だけではありません。
その奥には「赤字だけどお米を作り続ける」農家さんの想いがあります。
その「想い」も一緒にお届けしたいと思い、販売を行っています。

それを今回、ご紹介します!

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〜なぜ、赤字でも米を作り続けるのか?〜

「甘くてふっくら」と、当店で人気上昇中の「宇陀米」。
奈良県宇陀地域で栽培されているこのお米は、生産量が少ないため無名だが、知る人ぞ知る銘柄米だ。

一般的な米価格より2割ほど高いにも関わらず、その味に惹かれ飲食店や個人客が毎年直接農家に買いに来るほどだ。
このように高い評価を得ている宇陀米だが、実は採算が取れていないのだ。
宇陀棚田

【なぜ採算が取れないのか?】

一つは、栽培コストの問題だ。
宇陀の水稲栽培は、中山間地で行われるために田んぼの面積が非常に小さく機械化によるコスト削減に限界がある。
更に、国の補助金制度も大規模法人向けに舵が切られ、宇陀のような小規模農家に割り振られていた補助金は打ち切られてしまった。

そして、もう一つは、流通の問題だ。
宇陀米の様に生産量が少ないお米は他の地域のお米と混ぜられて「奈良県産」のお米として安い価格で販売されてしまう。
こうした状況が相まって、赤字が発生している。

【赤字でも栽培し続ける理由とは?】

このような困難を押してでも水稲栽培を続けているのには理由がある。

一つ目は、「地域の食を支えるため」である。
農家さんは、家族や親族、地域の方々の主食を支えている。
これからも皆の食を支えて行きたい、期待に応え続けたいという信念があるのだ。

二つ目には、「地域農業を守るため」である。
水稲は地域の農地面積に占める割合が大きい。
従って、水田が荒れてしまうと獣や病害虫の温床となり、畑作へ悪影響を及ぼしてしまう。

また、農業用水路など、地域で共同管理している設備の多くは水稲と繋がりが強いので、水稲が衰退すればそれらの維持が難しくなる。
そうなると、畑作の衰退にも繋がる。

つまり、水稲の衰退は、地域農業全体の衰退に直結する問題なのだ。
宇陀夜棚田2

【地域農業発展の第一手】

現状の赤字のままでは、若い生産者が現れず、地域農業の衰退は進む。

まずは、宇陀米がお客様まで直接届く流通を作り、そのおいしさを伝えていく必要がある。
そのおいしさを実感してもらえれば中山間の水稲も採算が取れるようになり、農家にとっても魅力的な作目になる。
そうなれば後継者は増加していき、地域農業の発展に繋がるだろう。

類農園では、宇陀の農家から直接米を購入してお客様にお届けしている。

宇陀米のおいしさが広まることで宇陀米の若手生産者が増えていくだろうと考えている。
そして、宇陀の水稲栽培、ひいては地域農業全体の継承・発展につなげていきたい。


〜関西のシベリア!?宇陀米は、なぜ美味しいの?〜
白ごはん・桶

「関西のシベリア」とも言われる宇陀は、標高300~400mの中山間に位置しており、おいしいお米を栽培する条件が揃っている。
夏場でも夜間は気温がグッと下がり、昼夜の寒暖差が非常に大きい。

宇陀川

また、宇陀の山には、ミネラル豊富で温度が低い湧き水が潤沢に存在している。
更には、宇陀地域には粒子が細かい粘土質の土壌がある。

これらの条件は、コシヒカリで有名な新潟県魚沼地域に匹敵するほど、おいしいお米の栽培に適しており、味の詰まったおいしいお米が収穫されるのだ。

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農家さんの想いが詰まった宇陀米、ぜひ一度お試し下さい🎶
店頭精米、袋入りどちらもございます!

宇陀米