「本当に必要なもの」に期待をかけて下さっているみなさまへ

●なぜ「類農園直売所」を立ち上げたのか?

店内写真-01

【本当に必要なものに期待をかけて下さるみなさま】【日本の農業やみなさまの健康を守るために、農薬や化学肥料に頼らない栽培を追求している生産者】

その両者を繋ぐことがでれば【人々の期待に応えて本当に必要なものを生産し、その恵みに感謝していく社会】が構築できるのではないか?

私たちはその様に考え、類農園直売所を開設いたしました。

 

●なぜ「農家さんの活力」が上昇しているのか?

どんなによいものを作っていても、みなさまの期待と合致していなければ買っていただけません。

そこで、類農園では「みなさまの期待とは何か?」を販売部門で掴み、その期待を栽培部門を通じて各農家さんと共有しています。

 「農薬や化学肥料に頼らない栽培方法とは?」
 「美味しさを高めていくためには?」
 「適正価格で販売するためには?」
 「みなさまは、どの様な情報を知りたいのか?」等 

これらの情報を追求し、みなさまの期待を形にした農作物をお店に出荷しています。

宇陀3人-01-01

その結果、農家さんの活力と収入が大幅に上昇し、 奈良・三重では「地域の再生・農業の再生」に向けて、動きが出てきています。

奈良では「農薬や化学肥料に頼らない」野菜をより安定供給していくため、若手農家が集まって生産者グループを立ち上げ、耕作放棄地等を借り、農地拡大を図っています。

また、三重では引退を考えていた農家さんが、類農園の志に共感し類農園と協働して、お店で人気のミルキークィーンを「特別栽培米(農薬・化学肥料を五割減)」で栽培し始める動きも出てきています。

「みなさまのご期待」に応えるべく、日々追求を重ねている農作物を、ぜひお楽しみください。

なぜ、農薬を使用せずに栽培できるのか?

新類農園(HP用)-01

類農園直売所では、「栽培期間中、農薬不使用」シールやPOP等で、栽培情報をできる限りお伝えしています。

『なぜ、農薬を使用せずに栽培できるのか?』

この本質的な情報をお伝えしていく事で、お客様の深いご期待にさらに応えていく事が出来るのではないか?
また、そうすることで、私たち類農園や協力農家さんの「志」もしっかりお伝えでき、お客様と私たちをつないでいく架橋になるのではないかと思っています。

********************************

●類農園が、「農薬や化学肥料に頼らない」栽培を行っている理由とは?

現在、化学肥料の大量使用により、農産物の生産は増えましたが、野菜の栄養分は3割も減っていると言われています。
また、大量消費・大量生産・大量破棄の時代に、畑に投入された農薬や化学肥料によって、土地は痩せ、雨水によって周辺には大量の肥料が流れ、川・沼・湖の汚染源となるなど、公害問題にも発展しています。

そこで、類農園では、自然界や生物界の仕組みを理解し、それを農業に応用していくことで、農薬や化学肥料に頼らない栽培を実現しています。
かつ、野菜本来の味や栄養分の優れた野菜をお客様に提供するため、有機肥料(植物性)を使用しています。
さらに、植物の生命力を最大限に引き出すため、過剰な肥料投入による軟弱野菜ではなく、土壌分析に基づく適切な肥料投入を行っています。


●なぜ、【農薬不使用】の野菜を「適正価格」で販売できるのか?

一般的に【農薬不使用】の野菜は、手間暇がかかるため、通常の野菜より「割高」になる傾向がありますが、類農園の野菜は、「適正価格」で販売しています。

一つは、類農園からお店に直送で販売しているため、「中間マージン」が発生していないという点です。
通常、スーパーなどは複数の卸業者を経由してから販売を行っているため、「中間マージン」が発生しています。
「中間マージン」を発生させなないことにより、その分価格を抑えることができます。

もう一つは、自然界や生物界の仕組みを最大限利用し、経験に頼るのではなく、徹底したデータ分析→改良→蓄積を繰り返し、「効率化」を図っています。
手間暇をかけないと実現できない、経費がかかりすぎる農法により「高単価」になるのでは、お客様のご期待に応えることができないし、衰退の一途を辿っている農業での継続が困難になってしまいます。

従って、類農園では、日々、安全性を確保しつつも効率的な農法を追求しています。
こういった新たな農法を確立し、次世代の農業を担っていく方に、これらを伝承していくことが「地域の農の再生」に繋がっていくと確信しています。

農薬も化学肥料も使わない「ほうれん草」づくり

では、その追求過程の一部を、「ほうれん草」を例にご紹介します。

HP大嶋さん-01

●雑草を生えさせない仕組み
「農薬不使用」栽培をする中で、一番大変なのが「雑草」との戦いです。
手で雑草をひいていくのでは、多大な労力を必要とします。

そこで類農園では、「雑草を生やさせない」土壌づくりを行っています。
その一つが太陽熱を利用した「熱消毒」です。

熱消毒②

ほうれん草の種を撒く前、畑に「ビニールシート」を張り巡らせ、ビニールハウスを密閉します。
太陽熱で暑くなったビニールハウス内の地温は、60~45℃前後になります。これにより地中の雑草の種や病原菌は死滅します。
有用な微生物は死滅させないように、熱消毒の期間や温度管理を徹底して行っています。
この一手間をかけることで、「雑草」との戦いは軽減され、労力を抑えることができます。

●微生物を活性化させて病害虫予防
病害虫を予防する一番の対応策は、作物を「病害虫に負けない」元気な状態に保つことです。
そのために必要になってくるのが、土中や葉の表面にいる微生物を活性化させることです。
土中の微生物が活性化することで、土は豊かになり、植物に栄養素を送ってくれます。
また、葉面の微生物は、葉をきれいに保ったり病原菌から葉を守ってくれる働きがあります。

そこで、類農園では、これら微生物を活性化させるため、市販の食品を使って作った「手作り発酵培養液」を使っています。

スティックブロッコリー(乳酸菌②)

この培養液には、微生物のエサとなる「乳酸菌、納豆菌、酵母菌」が豊富に含まれており、これを散布することで、土中や葉の微生物が活性化し、作物を「病害虫に負けない」元気な状態に保ちます。

また、この発酵培養液は、かなり安価で作れるため、経費をかなり抑えることができ、販売価格を抑えることが可能になります。
(農薬は単価が高いため、農薬を使用しないで効率よく栽培を行った方が、結果的には経費を抑えることができます。)

万が一、病害虫の発生が確認されたら、広がりを防ぐため、速やかにその作物はビニールハウス内から全て持ち出しています。

●微生物を活性化させ、ほうれん草の収穫量アップ
類農園では、畑にいる有用な微生物を活性化させるために、有機堆肥である廃菌床を使っています。
廃菌床はには、有機物の分解能力の高いキノコ菌が入っており、短時間で土中の微生物を活性化させます。

廃菌床①
(廃菌床が撒かれた畑)

これにより、ほうれん草の成長が高まり、農薬や化学肥料に頼らなくても、1つのハウスで【5回転/年】もほうれん草を生産することが出来ています。
また、収穫残渣等は、畑から持ち出さず十分に乾燥させ、微生物のエサに利用することで、資源を循環させています。

●徹底した管理により、夏場の「ほうれん草」栽培を実現
暑さに弱いほうれん草は、夏場は栽培できない野菜と言われています。

類農園では、葉の萎れや焼けを防止するため、日射しに応じてネットの透過性をかえたり、温湿度・地温を24時間記録し、適切な温度管理を行うことで、夏場のほうれん草づくりを実現しています。

また、一作終わるごとに、土壌分析を行い、適正な肥料分、ミネラル投入量を決め、過剰な肥料投入による軟弱化を防ぎ、植物の生命力を最大限に引き出すことで、暑さに負けない様にしています。

これら、類農園で日々追求していることは、農園内で完結させるだけでなく、積極的な情報発信や研修生の受け入れ等を通じて伝承を行っています。

今後も、栽培情報だけなく、その栽培にかける「志」などより本質的な情報をお伝えして、さらにみなさまの深いご期待に応えていきたいと思っています。

【にんじん】作物自身の「生きる力」を活かしていく

HP田武さん-01

類農園・奈良農場で「にんじん」の栽培を担当している田中です。
類農園では、作物自身の「生きる力」を活かし、「農薬や化学肥料に頼らない」栽培に取り組んでいます。
その栽培過程をご紹介します!

一般的には、「農薬や化学肥料に頼らない栽培」を行っていくには、「土づくりが重要」と言われていますが、実は「種」も非常に重要な点なのです。

 

●その土地にあった「生命力」の強い「種」を育てていく
現在、スーパーに並んでいる野菜の大半は、「F1種」と呼ばれる種が使われています。
F1種は、人為的に作られた一代限りの雑種です。一代目の時にだけ現れる雑種強勢により、野菜の成長が早く、収穫量が増大します。さらに雑種の一代目は両親の優性形質だけが現れるため、形や大きさも揃います。現代の「大量生産・大量消費」うってつけの種です。
しかし、F1種は、人間が意図とした通りの性質を持つのは一代限りで、同じ性質の子孫を残すことができません。


また、F1種は、農薬や化学肥料を使うことを前提として開発されています。
F1種は、たくさんの肥料を使っても倒伏したり病気にならないよう耐肥性をもつように作られているので、化学肥料の使用量も多くなりがちになります。化学肥料を多く投入すれば作物はよく成長し、短期的には収量も増えるのですが、一方で雑草もよく繁茂し害虫も増えるため、必然的に農薬や除草剤の使用量も増える傾向にあります。

つまり、F1種は、1代限りの種のため、その土地の環境に適応していく力が弱く、必然的に農薬や化学肥料に頼らざるをえなくなるという構造があります。

HP・種-01

根本から「農薬や化学肥料に頼らない栽培」を行っていくためには、古来からその土地に適応してきた「固定種」を守り育てていく必要があるのではないかと、類農園では考えています。
固定種とは、一番よくできた野菜を選んで種をとり、その種を蒔いて育てた中からまた一番良いものを選んで種をとり、といったことを何代も繰り返して品種改良したものです。固定種は、長い年月をかけて気候や風土に適応し、その土地に根付いた生命力の強さを持っています。
この作物自身の「生命力」を活かす栽培をしていくことで、農薬や化学肥料に頼らない野菜づくりが可能になります。
類農園のにんじんでは、「固定種(在来種)」を取り入れ、自家採種にも取り組んでいます。

 

●微生物の働きで土はつくられる
山林の植物たちは、農薬や肥料に頼らくても、逞しく育っています。
それは「なぜなのか?」
その理由の一つは、土にあります。

HP団粒構造-01山林の土は、地表付近にいる糸状菌が、落ち葉や虫の死骸などの有機物を分解し、その分解過程で生成された有機物をその下に住んでいる細菌たちがさらに分解していくことで作られます。
また、糸状菌の菌糸は、ネバネバしているので、土壌粒子を団粒構造(砂ではなく、土団子状)に変えていきます。
こうして出来た土は、水や空気の通りがよく、柔らかくて水持ちもよく、植物の生育に適しています。
それ故、植物はしっかり根を張ることができ、土中の微生物と上手く協働しながら、水分・養分を十分に吸収し、病気や虫に負けず、逞しく育っていきます。
「この自然の仕組み・循環を、畑で再現できないか?」
そこから追求は始まっています。

 

●自然界の循環を畑で再現する
山林の循環を再現する上で、キーマンになるのが「糸状菌」です。糸状菌が活発に活動できると、それ以下の菌類も活動が活発化します。
そこで、類農園のにんじん畑には、種まきをする前に、糸状菌のエサとなる「炭素資材(木チップやきのこ栽培からでる廃菌床など、植物由来のもの)」を畑にすきこんでいます。にんじん畑で、主に使用している炭素素材は、えん麦(麦の一種)やコーヒー豆殻などです。深くすき込むのではなく、山林と同じで、地表10cmくらのところにすき込んでいきます。

HP炭素資材2-01
さらに、キーマンの「糸状菌」が、より活動できる環境を作っていきます。
糸状菌は水気を嫌うので、畑に侵入する水分を抑えるため、畑の回りに深い溝をぐるりと掘っています。

 

●害虫対策は土壌環境を見直すことから
にんじんの害虫被害で多いのが、土の中にいる微生物「センチュウ」によるものです。
「センチュウ」は増えすぎると、植物の根の中に入りこみ、植物が養分や水分を吸収するのを妨げ、最後には枯らしてしまいます。
類農園は、「キタネグサレセンチュウ」の被害を受け、にんじんの大半がダメになった時があります。

センチュウを害虫として、土壌にセンチュウ対策用の農薬を撒くのは簡単です。
しかし、農薬は「センチュウ」だけでなく、その他の有用な菌や生物たちも殺してしまうため、土の中の生態系が損なわれてしまう可能性があります。
土中では、微生物同士も互いに生存闘争を繰り広げています。
問題は、「センチュウ」ではなく、センチュウが「一人勝ちしていまう土壌環境」にありました。
そこで、センチュウを抑制する効果のある「エン麦」を栽培し、土中のセンチュウ密度を低下させ、土中内の微生物バランスを改善しました。土壌環境が改良された結果、立派なにんじんが出来ています!

HP害虫対策4-01

「自然界の仕組み・循環を理解し、再現できれば、農薬や化学肥料に頼らずとも、野菜は自分自身の力で育つ。」
それを確信しつつあります。

 

●「自然循環」の中で収穫された野菜は美味しい
作物は、実は、土壌の中の微生物の力を借りて成長します。
例えば、糸状菌の一種である「アーバスキュラー菌根菌」。作物の根に寄生し、その養分吸収を助け、植物の活性化を促します。
この写真にあるように、 植物本来の根は、オレンジ色の3本だけです。
あとの白いのは、全部『アーバスキュラー菌根菌』の菌糸です。

菌根菌
この菌糸は、広範囲から作物の成長に不可欠なリン酸などの栄養分を集めてきたり、土が乾燥している時は、地中深くから水を汲んで植物に与えてくれます。
さらに、違う種類の植物に同時に寄生して、ネットワークなども作ります!そうする代わりに、植物からは光合成で作られる糖分をもらっています。
自然循環の中では、作物と微生物は、協働して生きてます。
こうやって微生物と協働出来ている作物は、乾燥や病気に強くなるだけでなく、色つやもよく、濃厚な野菜本来の味のふくらみと、口の中ですっと消えるような後味を併せ持ちます。
その味が評価され、類農園の野菜は、レストランや料亭でも扱われています。


農園オススメのレシピを紹介します♪
にんじんは、蒸すと甘味がアップ!!

HPレシピ蒸し-01